war
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
warのコアイメージは「国家や集団が組織的かつ継続的に武力を行使して争う状態」です。単なる一時的な衝突(fight)や個別の戦闘(battle)とは異なり、warは相当の期間・規模・組織性を伴う点が本質です。そこから「戦争」という最も典型的な意味が生まれます。さらに、この「組織的・持続的な対立」というイメージは比喩的にも広がり、社会問題に対する大規模な取り組みを指す場合にも使われます(war on drugs=麻薬撲滅戦争)。単なる喧嘩ではなく、国や集団が「本気で全力をもって当たる対立構造」こそがwarの本質です。
2意味一覧
-
名詞
戦争・戦争状態
国家・集団間の組織的・継続的な武力による争いそのものを指す最も基本の用法。「状態」として捉えるのがポイントで、at warという表現(戦争状態にある)に典型的に表れる。 -
名詞
(比喩的に)激しい闘い・撲滅運動
war on poverty(貧困との戦い)やwar on cancer(癌撲滅運動)のように、国家や社会が総力を挙げて取り組む問題への組織的対立を表す。武器は使わないが「全面対決」という規模感がwarを使わせる。 -
動詞
(〜と)戦う・対立する
動詞用法はやや文語的・比喩的。warring parties(対立する勢力)のように、継続的な激しい対立状態を描写するときに使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
warはあくまで「継続的・組織的な武力対立の状態」を指します。個別の戦闘や一回の戦いを指すときはbattle(戦闘・会戦)やfight(戦い・喧嘩)を使います。「第二次世界大戦中の最大の戦い」はthe greatest battle of World War IIであって、the greatest war of World War IIとは言いません。
war on ~(〜との戦い・撲滅運動)という表現は非常に重要なコロケーションです。war on drugs(麻薬撲滅戦争)、war on terror(テロとの戦い)のように、社会・政治的な文脈で頻出します。日本語で「〜との戦い」と訳されても、武力行使ではない場合があることに注意しましょう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| battle | warの中の個別の「戦闘・会戦」を指す。時間的・空間的に限定された一回の戦い。比喩的には「困難への挑戦」(a battle with cancer=癌との闘病)。 |
| conflict | 武力衝突から外交的・社会的対立まで幅広く使える中立的な語。warより規模・強度が曖昧で、必ずしも全面的な武力行使を含意しない。 |
| warfare | 戦争という状態よりも「戦争の遂行方法・様式」に焦点を当てた語。guerrilla warfare(ゲリラ戦)のように使う。 |
| combat | 実際に戦闘が行われている「戦闘行為・交戦」を指す。行為・動作面に焦点があり、状態よりも現場感が強い。 |
対義語: peace、ceasefire
6派生語・関連語
-
warfare
名詞
戦争の遂行・戦争行為・戦法 -
wartime
名詞・形容詞
戦時(中) -
warrior
名詞
戦士・武人
-
warlike
形容詞
好戦的な・戦争の -
postwar
形容詞
戦後の
7コロケーション
- declare war (on ~):(〜に)宣戦布告する
- at war (with ~):(〜と)交戦状態にある
- war on ~:〜撲滅運動・〜との戦い(war on drugs / terror / poverty など)
8確認テスト
“The mayor launched a war on homelessness in the city.”
① ホームレスとの戦争を始めた
② ホームレス問題への大規模な撲滅運動を始めた
③ ホームレスを攻撃する計画を立てた
④ ホームレス問題について議論を始めた
②が正解。warのコアイメージ「組織的・全力の対立」が比喩的に転用されている。市長が武力を使うはずはなく、社会問題に対して行政が総力を挙げて取り組む「撲滅運動・根絶運動」という意味になる。war on ~という表現は、単なる「議論」(④)より強く本格的な取り組みを、武力攻撃(①③)とは異なる社会的文脈で表す点を押さえること。
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